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The Narmen Clarinet Ensemble Interview

写真左から、吉本拓氏、三界達義氏、和川聖也氏、亀居優斗氏。
 
「ザ・ナルマン・クラリネット・アンサンブル(以下:「ナルマン」)」は、亀居優斗さん、三界達義さん、吉本拓さん、和川聖也さん(以下:敬称略)の4人の音大生が2018年に結成したクラリネット・カルテット。昨年は東京オペラシティでのコンサートを成功させ、今後も活躍が期待されています。現在ではメンバー全員がプロ奏者となり、〈ビュッフェ・クランポン〉の楽器を愛用中。使用楽器との出会いや魅力をうかがいました。(取材・文:丹野由夏 2021年4月7日 東京にて)
 
 
プロ奏者が楽器に求める条件とは
 
– みなさんはソロ、アンサンブル、またオーケストラや吹奏楽と、さまざまな場面での演奏が要求されますね。そんな状況の中で楽器に求める条件は?
 
三界 やはり音に重点を置いております。響きや鳴り、そして音色。もちろん吹奏感や音程のバランスも必要ですが、まずは音です。
 
吉本 僕は吹きやすさです。吹いた時のほどよい抵抗感と、息がスムーズに入っていく感覚が大切。そしてバリエーション豊かな音色が出せることです。
 
和川 楽器本来の響きはもちろんですが、機能性も重視します。音の繋がりが良いか、高音がスムーズに出せるか、というようなところに注目しますね。
 
亀居 みんなが言ったことに加えて、見た目やキーの質感が洗練されていること。さらに、息が入りやすく、かつコントロールしやすい楽器を求めています。
 
 
やりたいことができる楽器に巡り会えた
 
– 現在愛用中の楽器との出会いと、選んだ理由を教えてください。
 
三界 大学に入るまでは他メーカーの楽器を吹いていたのですが、しっくりこなくなり、当時の担当教官だった山本正治先生に相談しました。「それなら〈ビュッフェ・クランポン〉の楽器を吹いてみないか」とアドバイスを受け、その時選定していただいた“Prestige”(プレスティージュ)のA管とB♭管を今も使っています。
 
– “Prestige”にした理由は?
 
三界 大学内で“Prestige”の使用者が多かったので、こちらを選びました。吹いているうちになじんできて、現在では自分のパフォーマンスの手助けをしてくれるような楽器になりました。
 
– 和川さんは“Tosca”(トスカ)を使われていますね。
 
和川 中学3年生の時に購入しました。それまではずっと他社の初心者向けモデルでしたが、シエナ・ウインド・オーケストラ奏者の中村めぐみ先生にレッスンを受け始めた時、“Tosca”がいいなと思い、選定していただきました。以来、ずっと使っています。
 
– その時は、入門楽器からフラッグシップモデルに変えたということですか。
 
和川 そうですね。“Tosca”は最初は扱い切れず、良さも理解できなかった。今ではやっと吹けるようになったと思います。本来はもっと段階を踏むべきだったかもしれませんね。
 
左から、和川聖也さん、亀居優斗さん
– 吉本さんは“R13”、“Tosca”、“Prestige”を使われてきたと。
 
吉本 中学2年で“R13”を吹き始め、大学入学のタイミングで“Tosca”のB♭管を購入しました。一般の大学に4年間通ったあと、東京藝大への受験を決めたきっかけのひとつが“Tosca”です。“Tosca”を吹いたことで、音楽を自由に表現できる楽しさとクラリネットの深みが体験できた。東京藝大に入学後は、山本先生に選定いただいた“Prestige”のA管、B♭管、“Tosca”のA管を吹いています。
 
– “Tosca”と“Prestige”の違いは?
 
吉本 “Tosca”は持っている音色自体にパワーがあって、圧倒的に鳴る楽器。“Prestige”はとても上質で透明感のある音色。そして、吹いている人自身の持つ音色が表せる楽器ですね。
 
– 亀居さんも大学時代は“Prestige”を吹いていましたね。
 
亀居 僕は中学2年生でクランポンの楽器に出会いました。地元のクラリネットの先生から、海外で買った“Prestige”のB♭管を譲ってもらったんです。息をたくさん入れてもキャパを超えず、スムーズに演奏できて嬉しかった。ただ、海外モデルで音程が高かったので、やはり大学に入った時に新しく“Prestige”のB♭管とA管を購入しました。
 
– 東京佼成ウインドオーケストラに入団後、“Divine”(ディヴィンヌ)を購入されています。
 
亀居 入団後1年経ったころに楽器を変えたくなり、“Divine”(ディヴィンヌ)を選びました。RC系統の内径が好きなことと、接合部分にカーボンが使われていて金属部分が少ないので、木の柔らかい音色感が出せるのではないかと考えたからです。
 
 
バスクラリネットを購入する音大生が増えている
 
– メンバーのうち3人がバスクラリネットを所有されています。
 
三界 大学4年くらいからバスクラリネットでの仕事依頼も増えてきましたので、“Tosca”を入手しました。バスクラリネットは難しいイメージがありましたが、吹いてみたらほぼB♭管のように音が並ぶ機能性に感動しました。
 
亀居 バスクラリネットがあると仕事に呼ばれやすいと思い、やはり学生時代に“Prestige”を購入しました。最近は、バスクラリネットかE♭クラリネットのどちらかを持っている音大生が多くなりましたね。
 
吉本 大学4年の時に“Tosca”の新品を購入しました。試奏したら、下管の音域のキーシステムがとても便利だと感じた。それが決め手となって購入しました。
 
和川 僕もバスクラリネットの購入を検討しています。仕事で使う場面がとても多いので、持っていた方がよいだろうと。メンバーからは「アンサンブルに役立つのでバセットホルンを買え」と言われますが……(笑い)。
 
– 三界さんは“Prestige”のE♭クラリネットもお使いですね。
 
三界 大学2年の時に購入しました。“Tosca”とも吹き比べたのですが、“Prestige”は息をぎゅっとまとめてE♭クラリネットらしい音にしてくれる。曲にもよりますが、オーケストラなどのE♭クラリネットソロには“Tosca”の明るい音色が適しているような気もします。
 
左から、吉本拓さん、三界達義さん
 
〈ビュッフェ・クランポン〉の楽器だからより理解しあえる
 
– カルテットの全員が同じメーカーの楽器を使っている利点は?
 
三界 楽器はメーカーごとに音程や音色などの特徴が違います。ナルマンは4人とも同じ特徴を持った楽器を使っているので、アンサンブルがしやすいのではないかと思います。
 
吉本 自分の楽器の特徴をよくわかっているから、他のメンバーが吹いている楽器や演奏にもより理解が深まりやすいですね。
 
亀居 やはり同じ〈ビュッフェ・クランポン〉同士でアンサンブルをした方が、音色や音程が合わせやすいし、波長が合うことが多いと感じています。
 
和川 確かにそうですね。よく知っている楽器だからこそ、4人で演奏する時にアンサンブルの方向性が一致しやすいと思います。
 
 
名奏者たちの思いが音色に表れる楽器
 
– 最後に、メンバーの皆さんが感じている〈ビュッフェ・クランポン〉の魅力を教えてください。
 
三界 いちばんの長所は選択肢が多いこと。たとえば最上位機種も“Tosca”、“Divine”、“Légende”(レジェンド)と3種類あるので、自分に適した楽器が見つけやすい。そこが〈ビュッフェ・クランポン〉ならではの魅力です。
 
和川 〈ビュッフェ・クランポン〉の楽器は均一性が高く、とても音程が取りやすい。僕にとっていちばんやりやすい指使いで、思った音程をスッと出すことができる。そういった点でとても信頼を感じています。
 
吉本 伝統あるブランドなので安心感があります。そして、〈ビュッフェ・クランポン〉は演奏する人自身の声が出せる楽器。同じモデルを吹いても他の人と自分とでは違う音色が出せる。そこがとても魅力的ですね。
 
亀居 ミッシェル・アリニョン、ポール・メイエら、たくさんの演奏者が開発者として関わり、アイデアがたくさん詰まっている。楽器を通して演奏者たちが何を求めていたか考え、学ぶのはとても楽しいこと。そして学んだことはすべて自分の演奏につなげていくことができます。
 
 ありがとうございました。
 
 
The Narmen Clarinet Ensemble
(ザ・ナルマン・クラリネット・アンサンブル)
2018年、東京藝術大学と東京音楽大学の在学中に亀居優斗、三界達義、吉本拓、和川聖也の4人で結成されたクラリネットアンサンブル。2018年3月に初のコンサートを開催し、好評を博す。2019年にはドルチェ楽器と十亀正司氏の共同企画であるNEWSvol.6に出演し東京、名古屋、大阪の3公演を行なう。その他にも演奏会を重ね意欲的に活動中。2020年9月には、オペラシティリサイタルホールでのコンサートを開催。前衛的なプログラムに挑戦している新進気鋭の若手クラリネット四重奏団である。
 
※ The Narmen Clarinet Ensembleの奏者が使用している〈ビュッフェ・クランポン〉の楽器については、以下をご覧ください。
Divine(ディヴィンヌ)
Tosca(トスカ)
Légende(レジェンド)
Prestige(プレスティージュ)
R13
Tosca(トスカ) バスクラリネット
Prestige(プレスティージュ) バスクラリネット
 
 
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