バソンが奏でる独自の音色は、フランスにおける木管楽器の歴史に欠かせない存在です。〈ビュッフェ・クランポン〉フレンチ・システムのバソンは、豊かでバランスのとれた音色を持ち、その低音域は深く響きます。
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BC5613R



ジャーマンシステムのバスーンがカエデの木から作られているのに対し、フレンチシステムのバソンには、リオ・パリサンダー(学名:Dalbergia nigra)というローズウッドの仲間である木が使用されていました。
クラリネットの原材料であるグレナディラ材よりわずかに軽く、非常に安定した木材で、湿度にも強いことが特長です。

現在は非常によく似た性質を持つ同属の木材のアマゾン・ローズウッド(学名:Dalbergia spruceana)が使用されています。
この木材の持つ独自性が、フレンチバソンにしか出すことのできない魅力的な音色を生み出すのです。